作品紹介 古典柄 柿灰地 蟹牡丹紗綾形 縁二重雷文 鍋島緞通の最も代表的な図柄。 昭和四十年代に三代目が苦心の末「小豆茶」を染め出しまとめた色彩は落ち着いた飽きのこない作風を生み出し、今日に至るまで最も人気のある作品。 鼡地 蟹牡丹菱文檜垣地 縁雷文 代表柄である蟹牡丹の中心を菱形に変形させた、初代吉島正敏が考案した図柄。 手紬風の糸を生かした、毛足の長いざっくりとした風合いが特徴の作品。 薄香落地 献上蟹牡丹文 縁七宝 昭和五十年代に三代目が遠山美術館に唯一現存していた古緞通をお借りして図案化したもの。 鍋島藩が徳川家に献上する時のみに使われていたものと思われる図柄。 伝統の蟹牡丹をより繊細に描き、縁を取り囲む細密な七宝文様がさらに緞通の格を上げている。 練色地 献上蟹牡丹文 縁山道 昭和五十年代に三代目が遠山美術館に唯一現存していた古緞通をお借りして図案化したもの。 鍋島藩が徳川家に献上する時のみに使われていたものと思われる図柄。 縁文様に山道が使われているのはこの図柄のみ。青、緑、茶の代表色をふんだんに使い、繊細で落ち着きのある色彩にまとめたもので格式のある図柄です。 薄浅黄地 花菱龍唐草 縁卍繋文 昭和四十年代に三代目が佐賀の旧家にあった古緞通をお借りして図案化したもの。鍋島緞通の代表柄の一つ。 三代目が命名。大胆で動きのある図柄をシンプルな色彩でまとめ上げた飽きのこない落ち着いた作品。 薄灰地 赤染唐草花文 縁二重雷文 鍋島家の家紋を図案化した図柄。 赤は鍋島家の殿しか使用出来なかった色で、この図柄は鍋島藩の城外に出ることのなかった貴重なものである。 浅黄藍玉地 二対蟹 縁二重雷文 鍋島緞通の代表柄の一つ。 二対の蟹が鋏で悪縁を切るイメージの吉祥文様。